くろとの想い出(U)
迷子になって帰ってきたくろには、今まで以上に愛情が深まり何処ヘ行くのも一緒でした。
昼間は玄関先に夜は部屋に入れていました。
部屋の中が大好きで家の中に私が居ると入れてくれと言ってるように吠え続けるので
つい部屋の中へ入れていました。
鎖を取ると思いっきり走って部屋に入っていましたが、その鎖を取ってもらう時の表情が何とも言えず可愛かった。
冬は炬燵の中が大好きで入っては横たわるので、私達家族は足を少ししか入れることが出来ませんでしたがそれ
もまた喜びでした。
体が15キロと大きく真っ黒だったので、見ると怖そうでしたがとってもおとなしく水道の検針、宅急便の人たちが
来られても
可愛がって貰っていました。
毎日の散歩で犬仲間の人達との立ち話も、話しが長引くのが判るのか伏せをして待ってくれていました。
お陰で知らない方ともくろを通してお友達になることができました。
車が大好きで買い物へ行く時も必ず同乗し1時間でも2時間でも車の中で待っていたくろです。
今では車に乗っているワンちゃんが多いけど、あの当時は珍しがられていました。
また、くろが一緒なので旅行もキャンプ場に行っていました。
一番の遠出は私の実家(島根県)まで車で行ったときです。13時間途中休憩をしながらの旅でしたが、
家族一緒という安心感かとてもおりこうに車に乗っていました。
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